相続財産(相続開始直前に引き出された預金の扱い)|弁護士による相続相談

 私は税理士ですが、私が相談を頂いている相続の案件の中に、被相続人であるお母様が亡くなる直前に、同居していた長女の方が多額の預金が引き出されている事案があります。

長女の方は、引き出し自体、自分ではなくお母様が行ったと言っているようですが、引き出しの時期にはお母様は入院されていたため、それは嘘のようです。この預金について、どのような扱いを行ったらよいのでしょうか。

 弁護士による回答:今回の相続のご相談は、相続財産のうち「被相続人の生前に引き出された預金」の扱いです。

弁護士法人ベストロイヤーズ法律事務所に寄せられる相続のご相談のうち、大きな割合を占めているのが、この生前の預金引き出しの問題です。

この問題は、引き出しに被相続人の同意、承諾があったかと、引き出された預金の使途が重要なポイントとなります。

被相続人の生前に引き出された預金も、相続開始時点で残っていれば、現金として、相続財産に計上することになります。もっとも、相続開始時点で無くなっていれば、それは対象とはならないのが原則です。

弁護士による相続解説:相続開始後は、被相続人名義の預金口座は凍結され、預金の引き出しができなくなってしまうため、葬儀代の準備等として、預金の引き出しが行われることが少なくありません。

もっとも、遺産分割の際には、相続開始時点で残っている相続財産を分けることになりますので、引き出した預金についても、遺産として戻したうえで、分割方法を決めることになります。

なお、誤解されていることが少なくない点ですが、葬儀代を誰がどのように負担するかについては、家庭裁判所の調停・審判例においても分かれており、必ず相続財産のなかから出す必要はないものです。

弁護士法人ベストロイヤーズ法律事務所(千葉)
弁護士大隅愛友(おおすみよしとも)

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