遺産分割「遺産分割の瑕疵」の用語解説
遺産分割の瑕疵とは、相続の場面である「遺産分割」に法的な問題がある場合をいいます。
遺産分割は、相続人及び相続財産の双方について、十分な調査を経た上で、具体的かつ納得的な分割方法を話し合うことで、うまくいくものですが、弁護士や裁判所が関与していない場合、遺産分割に法的な問題点が生じることが少なくないようです。
たとえば、協議分割の成立に関する共同相続人の意思表示が詐欺・脅迫に基づくものであった場合や意思表示に要素の錯誤があった場合が挙げられます。また、遺産分割について、相続人全員が関与していなかったり、相続人以外の者が遺産分割に参加しているような場合も含まれます。
この場合、相続人は、その遺産分割について、無効・取り消しを主張することができます。
意思表示に瑕疵があったことについて相続人間に争いがなければ分割協議を再度行うことになりますが、争いがある場合には家事審判又は裁判を行う必要があり、非常に大変な労力、時間を要することが少なくないようです。
遺産分割について、法的な問題が生じる恐れがある場合、速やかに、相続の専門家である弁護士へのご相談をご検討されることをお勧めします。